2002年5月15日(水)、レッツノートの三代目(三台目)をゲット、ファーストインプレッションと先代との比較をまとめてみました。
T.購入前後
先代(レッツノートでは二代目となるCF-B5V)が不調となる
高価(約2.5万円)なバッテリーの寿命が近づいてきた。過去に、二回交換を実施している。今回交換すると、、約1年10ヶ月の使用期間で、三回の交換となる。なんとなく、馬鹿らしい出費に思えてくる。
液晶ディスプレイの輝度が低下してきた。通常照明下では問題ないが、夜間の新幹線車内の照明では暗く感じることが多々あり。ちなみに、液晶パネルについては、購入後1ヶ月で不具合が発生し、約1年2ヶ月前に、交換を実施している。
現在のところ使用するのに支障は無いのだが、トラックボールのクリックボタンの受け部分が若干破損した模様でギクシャクする。
新CF-シリーズの発表
バッテリー駆動時間が6時間(CF-B5Vの3時間から倍増)に魅力を感じる。バッテリー交換に泣かされてきたが、バッテリーが倍の時間持つならば、充電回数も減らせるはず、結果、バッテリーの寿命も延びるのではと期待。それに、ACアダプタを持たずに済むケースが増えるので軽量化にもつながる。
レッツラーを続けている理由は幾つかあるが、光学式トラックボールの虜になっている点も大きい。ポインティングデバイスの中では、最高のものだと信じている。CF-A3がトラックボールモデル。しかし、トラックパッド仕様のCF-R1が気になって仕方が無い。デザインもさることながら、960gという重量である。これは軽い。ACアダプタのサイズ・重量ダウンも図っているなど、モバイル運用を考えたコンセプトに惚れ込む。CF-R1にトラックボール仕様があれば、即、購入なのだが・・悩む。
軽量化とトラックボールの綱引きで踏ん切りがつかない頃に、SONYからバイオUが発売開始となる。これなら、ノートPCとPDAの役割を1台で果たせるかもと思い始める。メモリも当初から256MB(CF-R1は128MB)搭載で価格も数万円安価である。衝動的にネットで発注をかけるが、初回出荷分の割り当てから漏れたことにより、また冷静になる。
決断〜ゆらぎ〜購入
えだまめさんから宇都宮のY電機店で見かけたと情報が入る。価格もリーズナブル。連絡したところ在庫はなく取り寄せになるとのこと。その時点で、既に生産中止となっておりメーカーの在庫も僅少の模様。3月15日頃から発売開始で二ヶ月もしないうちに生産中止とは・・。まもなく、新モデルが出るとの情報を聞く。スペックアップするのは確実なので、多少迷うところだが、デバイス関係の値上げを反映させて製品価格が上昇するのは明らかなので、このまま入荷を待つことに。5月14日夜、入荷の連絡があり、5月15日に宇都宮駅で途中下車して購入。
本体と増設用メモリ128MBを購入。
購入直後の感想
軽い、液晶が明るく綺麗、デザインもいい、好きになれそうな予感(笑)
キーボードは見かけ以上にシッカリした感触で問題なし。ただ、幅の狭いキー(自分が多用する中黒<・>など)があるのと、配置が変わっているもの(半角/全角が最上段に配置など)もあるので、最初、あれっと思う。慣れると思うけど・・・
トラックパッドもそこそこ使えるのだが、やっぱり光学式トラックボールが最高。
ハードディスクは低電圧駆動の特注物らしくコダワリが感じられるのだが、静かな部屋だとヘッドのシーク音が耳障りかも。
SDカードスロットが付いているので、今度、デジカメを買い換える場合は、SDカード仕様にしようかなと思った。
バッテリーも持ちは良いようだ。おって、時間なども計ってみようかと思っている。
U.仕様を比較
光学式トラックボールに惚れ込んでレッツラーになったのだが、三代目にて、泣く泣くトラックボールにお別れを告げ軽量化を選択。ACアダプタの軽量化も寄与して、二代目から625gの軽量化に成功。バッテリー駆動時間の倍増により、ACアダプタを持参しなくても良いケースが増え、その場合には、実に、825gの軽量化となる。
型番 購入日 CPU 液晶 ポインティングデバイス 重量(本体+ACアダプタ) 駆動時間(※1) @ AL-N2T515J5 1997/07/?? PentiumMMX/150MHz SVGA 19mm光学式トラックボール 1540g+340g=1880g 3時間 A CF-B5V 2000/07/08 Celeron/500MHz XGA 16mm光学式トラックボール 1530g+275g=1805g 3/3/3時間 B CF-R1RCXR 2002/05/15 モバイルPentiumV/700MHz XGA トラックパッド 960g+220g=1180g 6/3/3時間 ※1:駆動時間/充電時間(電源OFF時)/充電時間(電源ON時)
その他、二代目から犠牲になった点は、PCカードスロット減(2→1)、外部ディスプレイコネクタ形状変更(プロジェクタ接続時に変換ケーブルが必要)、セントロ/シリアルI/F廃止(セントロ仕様キャプチャー機器が使えない程度)、FDDがオプションとなる(二代目が流用できる)などがあるが、ほとんど実害は無い。
OS HDD Memory スロット USB LAN Modem 外部
ディスプレイセントロ/
シリアル携帯I/F FDD サイズ PC SD @ 95/OSR2 1.6GB 32MB 2 ○ ○/○ 外付 W255×D192×H39 A 98SE 10GB 128MB(※2) 2 2 ○ ○ ○ ○/○ 携帯/PHS 外付(USB) W255×D206×H33.4 B XP
professional20GB 256MB(※3) 1 1 2 ○ ○ ○(※4) 携帯/cdmaOne/PHS W240×D183×H23.5〜37.2 ※2:64MB増設時 ※3:128MB増設時 ※4:コネクタ形状異なる為、変換ケーブルが必要
V.写真で比較
上部(左から、BCF-R1、ACF-B5V、@AL-N2)
BCF-R1:デザイン的にもgood!
ACF-B5V:奥行きが目立つ
@AL-N2:黒に赤色でLet's noteのロゴ、捨てがたい
側面(上から、BCF-R1、ACF-B5V、@AL-N2)
歴史を重ねる毎に薄くなってきているが、BCF-R1は、バッテリー部分が厚くなっている。@AL-N2は、左右にバッテリーがセットされている。
背面(上から、BCF-R1、ACF-B5V、@AL-N2)
BCF-R1は、蝶番の部分にバッテリーがセットされている(SigmarionUと同様)。背面には、各種I/F用のコネクタが配置されていたが、BCF-R1で一掃された。
前面(上から、BCF-R1、ACF-B5V、@AL-N2)
BCF-R1の電源スイッチ(左端)、蓋ロックボタン(中央)、いずれも似た形状になっている、動きはやや重たい感じがある。
背面、開いたところ(左から、ACF-B5V、BCF-R1)
トラックボールからトラックパッドになる。ポインティングデバイスとしては、トラックボールが圧倒的に使い易い。これがあるからこそ、レッツノートにしたとも言える。
厚みが増してもいいから、CF-R1(トラックボール仕様)が欲しかったところ・・
キーボード
キーボードは、見かけ以上に使いやすく、好印象。
但し、キーの横幅が犠牲になっている部分が結構ある。まあ、そんなに支障は無いけれど、自分の場合は、スラッシュ(/)と中黒(・)を多用する(同じキーに割り当てられている)が、幅がかなり狭い。日本語入力時に使用する、漢字(半角/全角)キーの位置が、最上段に変更されていて、あれっ?という感じ。慣れると思うけど。
ACアダプタ(左から、BCF-R1、ACF-B5V、@AL-N2)
ACアダプタの軽量化、サイズダウンの努力も好印象。日々、持ち歩く方の場合は、本体の重量のみならず、ACアダプタの大きさ・重量もチェックしましょう。
家庭にある秤(〜1kg)で量れるほど軽い、960gなり!
液晶
明るく綺麗、ドット落ちも特に見当たりません。
両サイドが鏡面仕上げで綺麗なのですが、手垢がつきやすいです。ある方は、きらきらして眩しいと言っておりましたが、私は、特に気になりません。
W.周辺機器の動作状況
【確認済】
AirH"(CFE-02)・・・DDI PocketのWEBページからドライバをダウンロードしてインストール(認識に手間取るがOK)
スマートメディア、FDDドライブ(USB)、CD-Rドライブ(USB)1、プリンタ(Canon BJ F850、USB)
X.既知の不具合と対策
製造番号(2B〜、2C〜)の機種には、下記二点の不具合が報告されており、対策ツールが公開されています。
@メモリを256MBに増設した場合にUSB機器を接続するとシステムの動作が遅くなる。
Aユーザー名「Administrator」でメールアカウントのパスワードが保存されない。幸いに、自分のマシンの製造番号(2D〜)は、対象外でした(ホッ・・)。
Y.いろいろ
先代には無かったネットセレクター。LANとAirH"を、簡単に切り替えることができるので、とっても重宝しています。1)ネットセレクターとバッテリー残量表示
2)バッテリー残量表示
%表示は以前からありましたが、残り時間を表示するようになりました。使用状況によって、バッテリー消費の度合いが変わるので、%表示より、残り時間を表示してもらった方が、役立つことが多いです。今、帰りの新幹線で、まもなく新白河です。途中充電無しで、往復使用に耐えましたね。
3)IE6から保存したファイルを削除する時に
IE6で表示したページを保存すると、HTMLファイルと画像などを保存するフォルダとペアで生成される。先代では、削除する場合は、各々削除する必要があったが、三代目では、HTMLファイルを消すとペアのフォルダも自動的に削除される。細かいことだけど、良くできている。