私のモバイルの日々を紹介します。私にとって、”モバイル”とは、パソコンを携帯して移動途中や移動先で使うという位の意味で使っています。それ位の気持ちで読んでください。早くから始めたと自分では思っていますが、それだけに、今の目で見ると、古くさい点が多々あります。そろそろ一新したいものです。東北新幹線(新白河−大宮・上野)移動中に何ができるのかが、私にとって、最大の課題です。テーマは、通信機能(インターネット&メール)と電源事情。
モバイルの歴史
90年代前半に、NECのPC-9801NS/Lを購入したあたりからモバイル利用が始まったと記憶している。NS/Lは2kg程度の重量で、当時としては、十分に持ち運び可能なマシンであった。当時は、自宅でデスクトップ機を使い、NS/Lは会社に置いていた。週末や出張、帰省時などに持ちかえっていた。表示はモノクロで、OSはMS-DOSで、文書作成にはdbSOFTのP1-EXEを使っていた。今にして思えば、動作は軽快だった。
90年代半ばに、HPの200LXを購入したあたりから、よりモバイルらしくなってきた。PIMは秀逸だ。常時携帯。電池の消耗も気にならない(アルカリ単3電池2本で、1ヶ月程度は使えた)。電車内で立ちながらキーボード入力が可能で、作業をやりかけのまま、瞬時に電源を切ることもでき、スーツの内ポケットにも納められたので、今でも重宝している。自宅・会社のデスクトップPCとは、シリアルケーブルでファイル交換。モデムカードとPALDIO(PHS)により、モバイル環境ができあがった。当時は主にNIFTYにアクセスしていた。200LXにFAXソフトをいれてなかったが、NIFTYのFAXサービスを利用して、テキスト分ならFAX送信も可能だった。但し、モデム使用では、電池の消耗が著しく、当時は10分も持たなかったような気がする。その後、200LXでのインターネット電子メールの送受信にもトライしたが、この電池の消耗をクリアできず、断念した。
97年7月に、Panasonic Let's note(AL-N2)を購入したあたりから、まともなモバイル環境になった。時を同じくして、NTTパーソナル関西(現在はDocomo関西)のモバイルモニターに選ばれて、パルディオ312Sと32K PIAFSカードを頂いた。97年7月からは、32Kbpsの速度でインターネット、電子メールも利用できるようになった。AL-N2自体を毎日持ち歩き、自宅でも会社でも、出張先でも、移動中でも使うようになった。200LXも健在である。新幹線で座っているならAL-N2を開くが、在来線や立っている時は、200LXの世界である。立ちながらの文章入力も、全く無理が無い。AL-N2とは、IrDA(赤外線)でデータのやり取りができる。当初は、接続キットなる専用ソフトを用いていたが、ファイルの交換程度なら、PIMのDatacomとWindowsのHyperTerminalでZmodeプロトコルで送受信すれば問題ない。最近、どちらかの赤外線ポートの動作がおかしいらいsく通信できない。そこで、窮余の策として、デジカメ(これも常時携帯しているので)のSmartMediaを利用している。PCカードで挿しこめば(左写真)、AL-N2でも200LXでもディスクとして認識できるので、ファイルのやり取りは簡単である。
モバイルの現在(2000/1)と近々の予定
97年7月に完成した環境から何の進化もない。PIAFS-32K(左写真)についても特に不満はない。FAXカードとPHSイヤホン端子を接続すればFAX送受信もできる。唯一の不満は、新幹線移動中に使えないこと。現在は、駅に停車する1分前後の時間を利用して、E-Mail送受信など行っているが、受信メールの中にサイズが大きいものがあると受信完了前に発車し切れてしまう。但し、先日、宇都宮を発車した下りの新幹線で4分間接続を維持できたことがある。アンテナ増・出力アップなどが、なされたのだろうか?その後、宇都宮到着の1分程前からの接続維持にも成功しているので、条件が整えば、6分程度接続を維持できる可能性がある。今話題のPIAFS(64K)、特にH"(エッジ)や、CdmaOneのPacketOne(下り64Kbps、上り14.4Kbps)、DocomoのDoPa(28.8Kbps)にも興味があるものの、移動中でも使用できて、かつ、インテリジェントな付加サービスが豊富なDocomo(iMode)に最大の魅力を感じている。F502iあたりの端末が欲しい。2000年2月頃に登場予定のP502iあたりは、オプションでキーボードがあるらしい。今後登場するかもしれない、ドッチーモのiMode端末なら即購入するかもしれない。移動中でなくてアンテナがたてばPIAFS(32or64Kbps)で高速にインターネット接続や通話ができ、移動中の場合や、iMode利用時は、携帯モードで使用すればよい。当面は、現在のPHSを残したまま、iMode機を入手することになりそうだ。現在、会社に不在の時は、会社宛てのメールを個人のメールアドレスに転送するようにしている。iMode端末が入手できたら、個人のメールアドレスに対してiModeへの転送(但し、オリジナルはサーバに残す)を設定してみたい。こうすれば、自分宛てにメールが届くと、即時にiMode端末に転送(250文字以内)される。これは、凄いことだと思うのは、自分だけだろうか。聞くところによれば、遅延があったり、サーバに蓄積保管されるものの端末に届かないケースもあるらしい。それでサーバに確認に行くわけだが、ここでも使用料が発生するらしい。得られる利便性に比べれば、それ位は問題ない。
2000/9/5:長きに渡って活躍してくれたPHSも接触が悪くなり、絶不調。そこで、カード型のPHS(DDI)に更新しました。
iMode端末を取得して・・・
個人で加入しているOCNのMailONでは、iMode端末に250Byte以内で転送(サーバに保存した上で)する機能がある。これを設定すれば、個人アドレス宛てに到着したメールの先頭部分が、常に、iMode端末で確認できることになる。会社不在時は、会社アドレス宛てのメールを個人アドレスに転送する設定にしておくので、全てのメールを確認できることになる。
モバイルでの個人メールの完全な読み出しは、当面PHS(PIAFS)を使うつもりである。メールは、ノートパソコンのOutlookExpressで一元管理したいので。
i-modeメールでは、諸条件で受信できないと、センター預かりになるようだ。再送されないので、次のメールが届くか、確認に行くとかしないとダメ。Jphoneの方は、再送してくれるらしい。
電源事情
自宅と会社の往復の新幹線内での利用であれば、パソコンのバッテリーは十分に持つ。しかし、名古屋、大阪、仙台などへの出張の場合は、片道すら、心もとない。特に、最近のパソコンは高性能化の余り、バッテリーの持続時間を軽視しがちである。拡張バッテリーで延長可能なものが多いが、基本バッテリーでも、3時間以上は持つようにして欲しい。最近の新幹線車輌では、密かに、座席の下にコンセントがついている場合があり、助けられることが多い。これは、乗客のために付いているものでは無いそうだ。例えば、2000年1月28日は、往復(行き:Max、帰り:やまびこ・こまち)とも、お世話になった。
キーボードとポインティングデバイス
パソコン使いにとっては、キーボードとディスプレイ、そしてポインティングデバイスは、使い勝手を決める重要なデバイス。しかし、モバイルするには、使い勝手と携帯性という合い反する事項を両立させるべく、どこに妥協点を置くかが重要である。200LXのキーボードは、抜群のバランスだと思う。電卓のボタンのようなキーボードでお世辞にも使い易いとは言えないが、モバイル用途では、抜群の使い勝手を発揮する。電車内で立ちながら使うのは全く問題ないし、歩いている時にふと思い浮かんだことをメモする場合、歩きながら、場合によっては、階段を上りながらでも、打ちこめる(危ないかもしれませんが)。また、ポインティングデバイスは、Let's noteの赤外線検知式のトラックボールが、未だに、最高だ。その後、薄さを追及して、ボールの径が小さくなったかと思ったら、遂には、トラックボールを採用した機種は見当たらなくなってしまった。実に、残念である。
などと嘆いていたら、2000年3月10日に、光学式トラックボール採用のlet's noteが出るようだ。16mmとあるので、自分が使っているものより一回り小さい。愛機AL-N2のトラックボールが一番使いやすいのだが。自分は、古い人間なのだろうか?
周囲の目
モバイルしている人間が変わって見えるというのは否定しません。自分モバイルしていながら、他人がモバイルしているのを見ると、違和感を覚えますので。ただ、やっている方の人間としては、遠巻きに変な目で見られるのは慣れているのですが、隣席などから、じっと、パソコンの画面を覗かれると困ってしまいます。気になるとは思いますが、じっと覗きこむのは遠慮して欲しいものです。1年ほど前、3Mから視認角を48度に狭める、その名もずばりの、のぞき見防止フィルタが製品化されたのだが、効果はどんなものだろう。その角度を越えると、真っ黒に見えるとのことであった。新幹線の座席で膝の上にパソコンを載せている状態で、リクライニング状態の隣席の方から、見えなくなるのだろうか?もし、実際に使用されている方がおりましたら、使用感などを教えてください。