自分の中では、最初で最後のPDAは、HP 200LX そう決めていた。全ての面で完成されたDOSマシン。だが、インターネット全盛になると、手軽に持ち運べるWindowsマシンが欲しくなってきた。WindowsCEマシンは、中途半端な気がして好きになれなかったのだが、Sigmarionが登場した時には、少し心を揺さぶられた。ゼロハリバートンによるデザインという外見部分もさることながら、他のCEに比べて安価だったことが大きなポイント。しかし、スペック面で犠牲にしたところも見受けられ、所有したいとまでは思わなかった。2001年のGWに北東北自転車ツーリングの計画を立てた折り、漠然と気になったのが、一日も欠かさずアップしていた通勤日記の更新をどうしようかという事。なるべく軽量化したいのに、ノートPCを背中に背負って行くのも嫌だし。そんなことを考えていた2001年3月に秋葉原を散策していて、Sigmarionの激安品に遭遇、衝動買いでゲット。ツーリング期間(2001/5/3〜5)の日記も簡単な内容ながら途切れずに更新することができた。そして、10月、モデルチェンジしたSigmarionUをゲット。すっかり、シグマリオンの日々になりつつある今日この頃。
見た目はゼロハリバートンのアタッシュケースもどきですが、頑丈の造りになっている訳ではないので、大事に取り扱わなくてはなりません。一応、気を遣っているつもりなのですが、右下角に位置する右カーソルキーのキートップが吹っ飛ぶトラブルを経験しています。SigmarionとSigmarionUとで2回も同じトラブルを経験しています。取り扱いが悪いと言われれば、それまでですが、ヤワな事は確かです。注意しましょう。
保証期間1年というのは、皆さん、御存知のことと思います。ところで、ACアダプタの保証期間を御存知ですか?
なんと、たったの10日らしいです。先代Sigmarionで半年後位に故障したのですが、「新規購入になります。」とのことでした。ちなみに、お代の方は、¥5,600だそうです(某○コモションプ確認)。ACアダプタは壊れないだろうと思うのは甘いです、通常使用でなんら痛めつけたわけでもないのに壊れたのですから・・皆さん、注意しましょうね(しようがないけど)。
ところで保証書裏の細かな文字を追っかけても、ACアダプタの件は書かれていない。付属マニュアルや添付の注意書きビラなどのいずれかには書いてあるのだろうが・・一体、どこに書いてあるんだ!!
日頃は、Let's note(CF-B5V)でホームページの更新を行っています。画面の狭さや動作のノロサはあるけれど、SigmarionUでも十分にホームページの更新は可能です。余り参考にはならないかもしれないけど、自分の場合について、簡単に紹介します。
1)コンテンツの更新
HTMLファイル:
MPエディタ(Sigmarion標準搭載のエディタ)で編集します(左写真)。例えば、日記の様に日々更新するものの場合、HTMLエディタでテンプレートを作っておけば、タグに不慣れな場合でも、最低限のことだけ理解していれば、エディタだけで支障なく編集できます。編集後は、IEで表示して確認します(右写真)。
画像ファイル:
デジカメで撮影した画像を取り込みます。CFタイプのメモリカードでなくとも、アダプタカードを準備すれば対応できます。自分の場合は、デジカメがスマートメディアなので、PRETEC製のCompactSSFDC(スマートメディアをCFスロットに変換するアダプタカード)を使用しています。なお、間違えやすいのですが、金色の記録メディア部分を下側にして挿しこみます。左写真のまま、挿しこむと認識できません。
次に、トリミング・縮小等でサイズ調整、明るさ・コントラスト・シャープネスなどの画像修正が必要になります。なかなか、良いソフトが見つからなかったのですが、シェアウェア($49、1ヶ月間は試用可能)のPocket Artistは、お薦めです。機能は十分ですが、SigmarionUの画面で微細な変化が確認できるかどうかは微妙ですが、まあまあのレベルまでは対応できると思います。
2)アップロード
FTPクライアントソフト:
プロバイダによっては、ブラウザ経由でアップロードや更新ができる場合もありますが、一般的には、FTPクライアントソフトを使ってコンテンツをアップロードすることになります。Sigmarion時代に使用していたシェアウェアのWceFtpは、サーバー側のファイル数が多い場合に動作が不安定で実用に耐えませんでした。SigmarionUでのWceFtpの動作確認は未だ行っておりませんが、先日、フリーのCederFTPを使ってみましたが、問題なくアップロード(ダウンロードも)処理を行うことができました(左写真)。他に、もっと使い勝手の良いソフトがあるような気がしますが、まあ、特に支障はありません。右写真は、AirH"(CFE-02)カードです。アクセス中なのでLEDが点灯しています。
3)掲示板、Chat
IE4.01(Sigmarion標準搭載のブラウザ)掲示板やChatのメンテナンスも必要です。Sigmarionの時は、自分の掲示板やChatなど見ることは出来るのですが、書きこみはエラーになってしまいます。SigmarionUでは、ブラウザ等がバージョンアップしたお蔭で、問題なくかき込みも出来るようになりました。自分のHPの中では、唯一、伝言板への対応が出来ておらず表示が出来ません。特に支障はありませんが。
4)メール
メールは、MPメール(Sigmarion標準搭載のメーラー)で何の問題もなく対応可能です。
Sigmarionをゲットした時は、何の迷いもなく、P-in comp@ctをゲットした。しかし、P-in comp@ctとの組み合わせで通信が不安定で切れまくる問題が明らかになる。無償で改修してもらったのだが、それでも切れやすい傾向があった。Let's noteでも使ってみたが、それまで使用していた、SII製のMC-P200(PHSデータ通信カード)と比較すると歴然と性能差が露呈。そこで、H"petit(日通工製CFE-01、日通工は現在、NECインフォテリアになっている)に換えた。しかし、このH”petit(プチ)がイマイチ。怒りの余り、プチっと切れるプチ(petit)と言いまくったものだ。
SigmarionUになると、Docomoも考えた。他社のPHSカードを使われたのでは、商売上がったりとばかりに、Docomo以外のカードにはプロテクトをかけて認識できなくした。バッテン、その後に製品化されるものをプロテクトする機構は無かったらしく、AirH"カードなどが、SigmarionUで動作するという報告あり。手持ちのH"petitは認識されなかったが、11月2日に市場に登場したAirH"(NECインフォテリア製CFE-02)のカードは問題なく認識され使用することができた(2001年11月5日ゲット)。37mmも飛び出すAirH"petit(TDK製RH2000)と比較して、出っ張り部分も少なく(12〜13mm位かな)、アンテナも内蔵式なので見た目はスッキリ。
H"では、PIAFSの32Kor64K通信が可能だが、AirH"では、32K(下り最大)/17K(上り最大)のパケット通信(電話番号の後に、##61を付加)。速度的なパフォーマンスでは低下した感が否めない。特に、FTPアップロード等、上り方向を使う場合に、その傾向が強い。しかし、メリットもある。petitでの切れやすさに失望していたのだが、AirH"になったら結構粘るのだ。例えば、極端な例では、新幹線の小山-宇都宮間で接続が維持できたという実績もある。勿論、電波状況が悪いと応答がないという状況も多々発生したが、それでも切れないというのは凄い。何と言っても、使い放題の契約をしているから、接続時間は気にならない。気になるのは、SigmarionUのバッテリーの持ちである。通信時、約80mAという消費電流が大きいのか小さいのか、イマイチ、実感がわかない。体感的な表現をすれば、未通信時なら数日間心配のいらなかったバッテリーが、通信を多用すると、一日でバッテリーが心配になると言う感じである。
※当初、受信トレイやIEからの接続は出来るのに、MPメールからの接続だけNG(キャリアが検出されません)だった。モデムの設定の呼び出し時のオプションで追加設定に、S141レジスタの指定が勝手に入ってしまっていたのを削ってからだと思うのだが、上手く行くようになった。
Windows
Media Player for Handheld PCが搭載されている。mp3ファイル等を再生することができる。内蔵スピーカーはモノラルだが、ヘッドホン端子はステレオ(Sigmarionでは、モノラルだった)。好きな音楽のほか、英会話教材なども聞くことができる。SigmarionUで遊んでばかりいると誤解されやすい方は、英会話学習をしているんだとアピールしてみるのも良いのでは・・。
左写真は、Sigmarion
Menuは、デフォルトで起動されるランャー。搭載アプリケーションが分類登録、ワンクリックで起動できる。My
menuには、自分でアプリケーションを登録することもできる。左端に、E-Mail(MPメール)、BROWSER(IE4.01)、右端に、INTERNET
SETUP(インターネット通信設定)、mobileCoustom(カタログのダウンロード・閲覧やカスタマイズ)の4つのアイコンは常時表示されている。
2001年11月1日(木):Docomoショップによる対応の違い
SigmarionのACアダプタは、使い始めて数ヶ月で故障した。テスターで計測したところ電圧ゼロだ。幸いに、手持ちのPanasonicのCD/PDドライブ(LF-1500)用のACアダプタが互換であったため、それで代用していた。しかし、保証期間のあるうちに直してもらった方が良いと思い、行きつけの、八重洲店に持参。症状を聞いて奥に引っ込んだ受付のお姉さん(全然関係ないんだけど、浜崎あゆみと相原勇を足して2で割ったような感じの方)。奥で、なにやら話をした後、「保証対象は本体だけになりますので、ACアダプタは別途お買い上げいただくことになります。」・・寝耳に水。でも、特に困らないので素直に引き下がる。しかし、なんとなく納得できず、八丁堀店に電話で確認する。「水に濡らしたり、落としてショックを与えたことは無いですか?」。勿論、そんなことはしていないので、「ありません」と答えると、「保証書とACアダプタをお持ちいただければ対応致します」。この差は、何なのだろうか。後で、保証書を確認するが、ACアダプタは例外だなんて一言も書いてない。そう言えば、八重洲店での、これまでの対応を思い返せば、画面表示がオカシクなって修理に出した際、窓口で有償になります、データは消えますと言われたが、結果的には無償対応でデータも消えていなかった。その際、1ヶ月経過しても修理が上がらず、しびれを切らして電話をすると、「メーカーから戻っていません」と言いながら、数時間後、「たった今、メーカーから修理が上がって戻ってきました」という連絡。P-in comp@ctの解約をした際には、その時点までの料金を現金で精算させられたが、後日、二重に徴収してしまったということで返還手続きの文書が届く。言われたことを鵜呑みにできないショップという印象が、私個人としてはある。
2001年10月30日(火):SigmarionUをゲット
SigmarionがYahooオークションで落札された為、SigmarionUの購入を決断。本日現在、価格.comの最安値の店、ニッシンパルに昼休み出向き、\39,300にて購入。
何故、底面の写真をアップしたかと言うと、ゴム足の部分(赤丸で囲んだ部分)について、一言書きたかったからだ。SigmarionからSigmarionUへの改良ポイントは多々あるらしいが、ゴム足一つとっても、位置を1mmほど端にずらして、画面をピックした際に、倒れにくくしたという話を聞いて、妙に、気にいってしまったのだ。
予想どおり動きは軽快。CPUがアップグレードされただけの事はある。おって、レポートをアップする予定。自分のHPの更新、メンテナンス使用での、ftp動作の不安定解消とBBS書きこみエラーの解決になるかどうかは、通信環境が整うまで評価はできない。というのも、Sigmarionで使用できたH"petitは、SigmarionUでは使用できない。これは、既知の制約事項。CFカードタイプのAirH"カードに期待している。素直に、P-in m@sterなどにすれば良いのだろうが・・一旦、P-in comp@ctを解約してH"petitに変えた自分としては、戻りたくない気分である。H"のカードにプロテクトがかかっていると聞けば、なおさら、それを逃れる手はないものかと考えてしまう。ああ、こんな時の天邪鬼精神は、損をするような気がしないでもないが・・
Sigmarion2・・噂のマシン、遂に登場。Sigmarion所有(修理中)なので静観したいけど・・気になる。
・期待する点
OS含むソフトウェア環境のバージョンアップにより、制約(例えば、自分の掲示板への書き込みが出来ない等)が緩和されるものと期待。自分のホームページの掲示板ぐらい書き込みしたいよね、やっぱり。
バッテリー性能を犠牲にせずに速度向上を実現しているらしいこと。バッテリー性能が犠牲になるぐらいだったら、遅いままで十分。
・躊躇する点
H"petitを使えなくしているらしいこと(切れまくる、P-in m@sterからH"petitに変えたばかりなので・・まあ、H"petitにも不満はあるんだけどね)。
PHSモバイルの変遷:PHSケーブル接続→H"カード→P-in m@ster(Sigmarion用)併用→H"petitに変更。
地域による価格差(安く買えるなら嬉しいけど、高く買うのかとか思うと嬉しくない)。3万円代なら心が動く。
ホームページを更新出来るマシンとして期待しているんだけど、まとまなFTPソフトがなさそう(現在、使っているソフトは、動作が不安定)。写真のトリミングやレタッチをする使い易いソフトがなさそう。御存知の方がいたら教えて欲しいです。
ちょっと見、堅牢そうに見えるけど、全くヤワな造りであること。今度ので、強化されてるという話は聞かない・・。
2001年5月23日(水):制約とトラブルについて
1)ブラウザの古さから来る掲示板への書き込みエラー
約2ヶ月ぶりのレポートである。以前から、薄々気づいてはいたのだが、ほぼ確証が取れた制約がある。それは、書き込みができない掲示板が多いことである。自分のHPの掲示板の書き込みも出来ない。これは、結構、知られていることらしい。「爪楊枝」というソフトウェアを介在させて書き込めるようになる場合もあるようだが、試した限り、自分の掲示板ではダメであった。このあたりは、ブラウザのバージョンをアップすることで回避できるかと思われるのだが、残念ながら、Sigmarionでは(CEでは?)、バージョンアップされたソフトウェアが見あたらない。当初は、インターネットにも接続できる素晴らしいマシンと紹介したが、JavaScriptの使用や、現ブラウザで対応していないタグ、その他が出現した場合、正しく動作しないものと思われる。まあ、現在のところ、自分が見に行くような範囲では、掲示板を除いては、特に支障なし。
2)インターネット接続環境を設定する際の注意
PHSからアナログのアクセスポイントに接続する必要があり、DocomoのPTE(?)経由でのダイヤルアップ接続の設定をしたが、電話番号が登録できなかった。何度も繰り返しているうちに、動作がおかしくなったかと思ったら、設定ファイルが壊れてしまった。新規登録も出来ない状態に。やむなく、メモリカードにメールやその他のファイルをバックアップした後、バッテリー&補助バッテーリーの両方を外して、強制的に初期化するはめに。ちなみに登録しようとした電話番号は、下記のような形式。前半が、DocomoのPTE接続用のアクセスポイントの電話番号で、’*’以降が、ダイヤルアップ先の電話番号である。
03−○○○○−○○○○*03−△△△△−△△△△#64
※2001/5/24:懲りずにリトライ・・今度は、壊れることも無く、無事に接続できた。何だったのだろうか?
3)不幸中の幸い・・初期化からの復旧は簡単
メイン&サブのバッテリーを外せば、購入当時の状態に戻る。この点については、OSの再インストールをしなければ、完全に初期状態には戻せない、Windowsマシンと大きく異なる点。メモリカードやActiveSync経由でPCへのデータバックアップも可能なので、そんなに痛手では無い。
2001年3月17日(土):その後
ゲットして2週間。毎日、携帯している。レッツノートを修理に出している間は、HPの更新もメールも全てこなすことが出来、大変重宝だった。現在、レッツノートとシグマリオンを持ち歩いている。結局、持ち物が485g増えただけなのかもしれない。モバイラーも体力が必要だ。 | |
1)主な使い方 | |
メールやHPの通勤日記の更新などに使っています。電車を待つちょっとした時間でも、電源を入れて、すぐメールチェックできるのは結構重宝です。HPの更新は、FrontPageのようなHTML編集プログラムが無いので、内臓のMPエディタ(テキストエディタ)で編集している。タグを見ながらテキスト編集は慣れない方には辛いかもしれないが、慣れれば、軽快だし使いやすい。それに、FrontPageで、いじくりまわしていると不要なタグが一杯入りサイズが膨らんでしまうのだが、テキストレベルで見てお掃除をしたら、index.htmのサイズが1/5になるという副次効果があった。アップロードは、Wceftp(シェアウエア)を購入。リスト表示が遅いのと、P-in Comp@ctとの相性を改善する修理を未だ行っていない為、良く切れてエグイ。内臓ソフトの、InkWriterはメモがわりに重宝する。さっと手書きメモが書ける。電源の入り切りが瞬時に出来るからこそ使いやすいのだろう。 | |
2)バッテリー | |
予想通り減りを気にしなくて良い点は評価できる。自分の使い方だと二日に1回の充電で余裕である。設定の中にあるパワーマネージメントのアイコンをクリックして残量を見るのだが、20%単位の表示を行っているようである大雑把である。レッツノートなどは1%単位で表示しているのだが。考えてみると、余り減らないから、20%単位でも問題ないのかもしれない。ある時などは、結構使ったつもりだったが、まる1日たっても100%と表示されていることがあり驚いた。充電時間は5時間と結構長い時間かかる。 | |
3)キーボード | |
このサイズにしては使いやすい。新幹線内で使うには、膝に乗せての操作はシンドイのでトレイの利用が必須となる。 | |
4)通信 | |
DocomoのHPから設定ファイルというプログラムをゲットしてインストール。P-in comp@ctの電波状況を確認できる点が便利。切れやすいという不具合は、電波が弱い状態で起きやすいからだ。但し、このソフトがエグイのは、起動したまま電源を切ると、次の起動時に、ハングアップしてリセットが必要になることだ。 | |
5)PCとのファイル同期 | |
付属していたActive SyncをPCにインストール。シリアル、赤外線でファイルの同期が可能である。赤外線で使用中。当初、なかなか認識されなかったが、いつのまにか、正常に動作するようになった。結構便利。両方の時間合わせも行ってくれる。但し、両方で別個に同じファイルを更新してしまうと、競合違反が出てしまうので、運用を考えて使うべし。 |
2001年3月3日(土):ファーストインプレッション